Nmode X-DP10のレビューです。
Nmode X-DP10のレビューをします。
簡単ではありますが良い点悪い点、
単体だけなくクロックの有、無も含め書いていきます。
再生環境
- PC → X-DP10
- PC → MUTEC MC3+USB → X-DP10
- PC → 10MクロックOCXO MV89A DOUBLE OVEN → MUTEC MC3+USB → X-DP10
上記3パターンで、比較していきます。
今回はヘッドホンでのレビューで、
ヘッドホンはBeyerDynamic T1(アンバランス)です。
このX-DP10はヘッドフォンのインピーダンスも
低インピーダンスから高インピーダンスまでしっかりと鳴らすことが出来
600ΩのT1でもHIGHGAINにツマミをセットすれば余裕で鳴らせます。
1 PCから直の状態。
ちなみにUSBケーブルはWireWorldのSSL7です。
PCM、DSD共に
寒色系でも暖色系でも無く
色づけの無いフラットな音であり、
高域から低域まで滲みが無く、
とても見通しが良いです。
輪郭がシャープで解像度も申し分なく、
もはや外部クロックはいらないのでは?
もしくは、これにクロックをいれたら
どうなってしまうんだろう?と思わせるほどですね。
何年か前にESOTERICのD-07XにMUTECの
クロックをいれていた時期がありましたが、
それを若干上回っていると思います。
空間表現もヘッドホンではありますが、
視聴機のBeyerT1はとてもわかりやすいヘッドホンで
上下左右奥行きとケーブル選定を間違えなければ
とても立体的な空間を表現出来ているのではと感じました。
つまりはそれだけX-DP10のヘッドホンアンプ部が
優れているということです。
現存の国産USBDAC、ヘッドホンアンプでは間違いなく
最高峰に位置すると思われます。
しかし、欠点も。。
専用ドライバーが悪いからではないかと思われますが、
DSDの音源との合間合間に音切れができたり、
ポップノイズが入ったりで、PC直差しはお勧めできないというか
やめた方が良いかな。
foober2000での再生ですが、
曲の最初の2~3秒が無音になったりしますね。
2 MUTEC MC3+USBをPCとの間にかました状態
MC3+USBは各方面で大変評価の高いMUTEC独自の1Gクロックを
搭載したワードクロックで、外部クロックのないデジタル機器にも
クロックを導入させることが可能な
画期的なデジタルオーディオインターフェイス兼
クロックジェネレーターです。
こちらから、X-DP10にKRYNAのデジタルXLRケーブルを
接続して視聴しました。
MC3+USBは75Ω入力しかないので
サイバーシャフトの75Ω→50Ω整合機をかましています。
結果ですが やはり、期待するほど
劇的に変わるということにはなりませんでした。
が、
確実により細かな音に気付けたり、
若干空間表現が良くなったようには感じられます。
クロックを入れる一番のメリットは
定位がバシッと定まるところだと思いますが、
そういった部分を微量ながら感じることは出来ました。
しかし、元が良い分MC3+USBほどのクロックを
導入しても劇的な変化は感じられず、
残念ながら変化は微量だったかなというのが
正直な感想です。
ひょっとしたらもっとハイエンドなヘッドホンで視聴できれば
また評価は変わるのかも?
あと朗報が!!
PCとX-DP10の時にあった、曲間にノイズが入る現象が
このMC3+USBを間に入れることで、全く無くなりました!
これはやはりドライバーなのかな?と思っています。
MC3+USBは優秀です!
3 OCXO DOUBLE OVENをMC3+USBへ接続する
こちらはヤフオクで購入したもので、
値段は¥24000位でした。
10Mhz入力のOCXOをこの価格で試すことが出来るのは
大変有り難いです。
その結果ですが、
MC3+USBを導入したのと同じくらいの変化で、
つなげないよりはつなげた方が各帯域がより鮮明になりました。
より前に出る音、奥にいる音の
区別がわかりやすくなったようです。
10Mhzの50Ωケーブルによっても、
変化するらしいので、その辺はまた余裕があったら
試してみたいところですが、今回はAMAZONで購入した¥1200くらいの
なかなかの高評価を得ているケーブルです。
これにも言えますが、より価格の高いハイエンドヘッドホンで
視聴すれば良さがよりわかるのかな~と。
4 使用ケーブル
電源ケーブル CHIKUMA Accuracy AC CD
デジタルケーブル KRYNA Dica01 XLR
ケーブルで音は変わってしまいます。
私がお勧めしているのはKRYNAのDica01です。
実は他に3本ほど比較試聴しているのですが、
群を抜いて圧倒的に立体感があり、見通しの良い音だったのが
KRYNAのケーブルでした。
オヤイデやフルテック等に比べると
結構マイナーで、オーディオ雑誌でもあまり表にでてこないですが、
聞けば分かって貰えるんじゃないかと思っております。
あと、電源ケーブルもKRYNAはいいんじゃないでしょうか。
千曲の電源ケーブルもとても良いですね。
高域がきつくならないので、聴き疲れしづらくなりますし、
高域から低域までの見通しも抜群です。
やっぱり、プラグのメッキがどうとかじゃないな~って
思わされたケーブルでした。
N-MODE X-DP10とヘッドホンのBeyerDynamicT1は
とても相性が良いです。お互いに個性が強くないのが
良いのかもしれませんね。
個人的に僕はハイレゾの5.6Mhzや11.2Mhzよりも192khzとか
44.1khzとかの素の音のほうが好みでしたね。
ハイレゾにすると、輪郭はシャープになって20khz以上の帯域が
ばっと上がるのが分かり、
一瞬高音質になったような感じがするのですが、
音全体が痩せてしまい、全体的に悪い意味でシャープになってしまいます。
ハイレゾあるあるかもしれませんが
このX-DP10にも同じ傾向がありますね。
後々、バランス接続のハイエンドヘッドホンでも
聴いてみたいです。