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過換気症候群の発作とは?発症から完治までの体験談

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今回は私事ではないのですが、

過換気症候群」という病気にかかった知り合い方の

貴重な体験談をご紹介いたします。

 

いつかかるかわからない知名度の低い病気のようですが、

自力で克服できるようですので

きっと誰かの役に立つのではないかと思っています。

 

 

過換気症候群とは?

 

過換気症候群の発作の話です。

 

呼吸が異常に早くなり、次第に心臓のあたりが痛くなってきます。

過換気症候群の発作が頻発したのは

W介護が始まって2ヶ月くらい経った頃からです。

 

そのため、発作が起きても、

最初のうちは病院にかかることもありませんでした。

発作がひどくなって、傍目にも変だと見られるようになり、

かかりつけの内科に行きました。

 

内科の先生は、点滴に精神安定剤の類を混ぜて処方してくれました。

そこで点滴を打ってもらっている間だけは、

介護から離れていられるので、最初のうちは落ち着きました。

 

精神安定剤では発作を防ぐことは不可能

 

しかし、次第に点滴中も介護のことを考えるようになり、

発作が収まらなくなりました。

内科の医師からは精神科の受診を勧められましたが、

精神科に通院していることがバレたら、

当時勤めていた会社を辞めさせられるのではないかと

心配して精神科に行こうとしませんでした。

 

そうしているうちに

過換気症候群の発作がしょっちゅう起きるようになりました。

結局、発作がひどくなり、精神的に参ってしまい、会社を辞めました。

 

会社を辞めて本格的に治療~完治へ

 

会社を辞めた後で精神科を受診しました。

精神科の医師は初診で、過換気症候群の発作が起きる理由を説明し、

おおもとの問題を解決するための薬物療法

カウンセリングを始めてくれました。

 

通院して1年経ったら頃には、

過換気症候群の発作が起きる頻度がずいぶん低くなりました。

薬物療法は何回か薬の種類を変えて、

数種類の薬を服用していた時期もありますが、

カウンセリングの時間は次第に短くなっていきました。

 

最初は1回に1時間くらいかかっていましたが、

通院を始めて半年くらいで30分以内で終了するようになりました。

 

通院の回数も、

最初の半年くらいは2週間ごとに通っていましたが、

1年くらい経った頃から1ヶ月に1回になりました。

 

その頃から、過換気症候群の発作は気にならなくなってきました。

精神科に根気よく通って、

自分の不調がどれくらいのレベルかを客観的に把握できるようになりました。

 

10段階評価で今はどの辺りになるのかを把握できるようになると、

次には不調になった原因を、自分なりに考えられるようになりました。

理由が分かったら、対策が立てやすくなります。

カウンセリングの際に主治医から

身体的な不調と精神的な不調との関係も随時教えられ、

身体的な不調を減らすように努力もしました。

 

その結果、通院を始めて5年くらい経った頃には、

自分なりにバランスを取る方法がわかってきました。

その頃には過換気症候群の発作は起こらなくなっていました。

 

精神科に早く通院していたら、

会社を辞めることもなかったかもしれません。

その後、私は別の会社に就職しました。

 

知らない方も多い過換気症候群

 

過換気症候群はまだまだ認知度が低い病気です。

しかし、ストレスによって起きる症状なので、

ストレス社会の今日、誰もがかかり得る病気です。

 

自分で物事を抱え込んでしまう傾向がある人、

悩みを他人に相談するのが苦手な人、

体調が悪くなっても頑張りすぎてしまう人、

自分が頑張らないとダメだと思い込んでいる人などは、

過換気症候群にかかる可能性が高いと言えます。

 

自覚があれば一日も早く精神科へ

 

過換気症候群は、放置していると悪化して生活の質を大きく下げ、

ウツや不安障害などにつながる病気です。

精神科に通い、専門の医師のアドバイスを受けることで、

根本的に治療ができます。

精神科にかかるのは恥ずかしいと思っている人こそ、

勇気を出して精神科の門をくぐってほしいと思います。