Google Chromeでウェブサイトを閲覧していると、
時折「広告を削除しました。詳細」というメッセージが表示されることがあります。
これは、Google AdSenseのポリシー違反を示しているのでしょうか?
それとも他の何かが原因なのでしょうか?
この記事では、この現象とBetter Ads Standardについて詳しく説明します。
「広告を削除しました」表示の原因
Google Chromeでウェブサイトを閲覧していると、広告スペースに「広告を削除しました。詳細」というメッセージが表示されることがあります。
これは、
Google AdSenseのポリシー違反を示しているのかと心配になるかもしれませんが、
実はこれは「Better Ads Standard」に関連しています。
Better Ads Standardとは?
Better Ads Standardは、2019年7月からGoogle AdSenseで導入された新しい広告標準です。
この標準に準拠していない広告は、Google Chromeブラウザでフィルタリングされる可能性があります。
この標準は、オンライン広告改善のための団体「The Coalition for Better Ads」によって設定されています。
Better Ads Standardに準拠していないと判断される広告は、ポップアップ広告、音声付き自動再生動画広告、カウントダウン付きプレスティシャル広告、大型追尾広告、占有率が30%以上の広告(モバイル)などがあります。
これらの広告は、特定の基準を超えるとブロックされます。
広告がブロックされる基準とは?
広告がブロックされる基準は、Googleが調査に基づいて定めた「リソース消費のしきい値」です。
このしきい値を超えると、広告はアンロードされ、広告スペースに「広告が削除されました。詳細」と表示されます。
具体的な基準は以下の通りです。
- 4MBのネットワークデータ消費
- 任意の30秒間でのCPUの15秒間使用
- CPUの使用時間がトータルで60秒
これらのいずれかを超えると、広告はブロックされます。
広告を削除する効果
Googleの調査によると、これらのしきい値を超える広告は全体の0.3%に過ぎませんが、それらが広告全体で使われるネットワークデータの27%、広告全体が使うCPUの28%を占めているとのことです。
つまり、これらの広告をブロックすることで、ネットワークデータとCPUの使用量を大幅に削減することが可能です。
広告主にとっては、広告がブロックされるとその広告が表示される機会が失われるため、損失となります。
しかし、Googleが提供するアンロード広告のレポートを確認することで、広告主は掲載する広告の改善が可能です。
まとめ
Google Chromeで「広告を削除しました。詳細」と表示されるのは、ウェブサイト側のポリシー違反ではなく、広告主側がBetter Ads Standardに準拠していない広告を掲載した結果です。
この表示がされた場合、それはChromeがしきい値を超えた広告をブロックしたことを示しています。
最近では、この表示を見かけることは少なくなりましたが、まだまれに表示されることがあります。