今回のはガス溶接免許の重要箇所の私的メモです:ただの復習です
圧縮ガス:水素、メタン、酸素などは温度を下げたり加圧しても用意に液化させることが出来ない
液化ガス:LPガス:加圧すれば常温でも容易に液化するので常温で加圧して液体の状態で耐圧容器に充填される
LNG:容器からガスを取り出すには通常コールドエバポレータと呼ばれる蒸発器を使って液体から気化させる
燃焼性 可燃性ガス 支燃性ガス 不燃性ガス
比重が1以下のガスは空気よりも重く1以上のガスは空気よりも重い
比重が1よりも重い可燃性ガスは漏れた場合底部に滞留し長時間にわたり爆発性混合ガスを形成する危険有り
シャーるの法則:温度によりガスの体積は変化する、冷却されたときは重く
加熱されたときは軽くなる
一般に重いガスほど発熱量は大きく完全燃焼させるために要する酸素の量も増大する
十分な量の酸素がないと不完全燃焼が生じこのとき有毒な一酸化炭素を生ずる。常に適正な酸素と可燃性ガスが供給されるようにガス流量の調整には注意が必要
燃焼:燃焼とは可燃性物質が空気、酸素と反応して火炎を生じ熱と光を発すること
燃焼の3要素
可燃性ガス、空気・酸素などの支燃性ガス・着火源の条件がそろわなければならない
発熱と放熱のバランスが保たれた状態で安定的に燃焼することを定常燃焼という
化学的爆発は主として酸化反応によるものと分解反応によるものに分けられる
分解爆発:空気または酸素が無くてもガス自体の分解反応熱によって火炎が伝播し爆発することがある。このような爆発を分解爆発という
爆発限界(燃焼限界):爆発範囲は可燃性ガスが空気との混合よりも酸素と混合した場合のほうが広くなり、爆発の危険性が増大する
アセチレン:アセチレンの比重は0.91空気より軽い
アセチレンは300°になると自然発火を起こし500°になると爆発する恐れあり
アセチレンの分解爆発は圧力や温度が高くなると発生する危険が増えるため0.13MPa(メガパスカル)以下の圧力で使用しなければいけない
アセチレンは反応性に富むガスで湿気があったりすると銅、銀などの金属と反応しアセチリドという爆発性の不安定な物質を生成することがある
プロパンの性質:無色、無味、無臭であるが漏れたときの災害を防ぐため付臭している
空気よりも重くプロパンの比重は1.5、ブタンは2
曲部的な加熱を必要とする溶接や溶断よりもろうせつや加熱に適している
プロパンの危険性:アセチレンに比べて爆発下限界が低く、漏れた時の危険性はアセチレンよりも高い
酸素:無味、無臭、無色の気体で少し水に溶ける
空気よりも重い、比重1.1
酸素の有害性:酸素濃度の高い空気や純酸素も人体に有害
容器構造:高圧ガスの容器は容器本体、容器弁、キャップからなっており充填されるガスの圧力に応じて継ぎ目なし容器または溶接構造容器が用いられる
充填圧力は35°で14.7MPaまたは19.6MPa
キャップは容器の運搬中や使用中に容器弁が衝撃などによって破損しないように保護するために用いられる
容器の破裂を防止するために容器弁に薄い金属の薄板安全弁が取り付けられている
容器の内部には安全に多量のアセチレンが貯蔵できるように多孔質の珪酸カルシウムで作られたマスが詰められている
15℃で1.5MPaの圧力になるようにして出荷されている
安全装置として105℃で作動する可溶合金栓が2個取り付けられている
ガス容器取り扱い
構造:建屋は不燃性の材料であること
環境:火気、炉等着火源となる設備、器具を近くに置かない。又は使用しない
ガソリン、油類、油ぼろ等引火性発火性または燃えやすいものを近くに置かない事
直射日光等で容器が40°以上にならないこと
運搬等移動上の留意
流出防止:溶解アセチレンの容器は立ててロープ掛けし運ぶこと
専門車以外の手押し車、フォークリフトおよび動力車:荷台から床面におろす場合には緩衝板を敷きキャップを確認して底部から降ろす
玉掛け作業合図:キャップや容器弁をワイヤロープに接触させないこと
共通事項:震動またはほかのものと接触等により転倒しないようロープ、鎖等で保持すること
燃料ガスの容器は常時立てておくこと
バルブの開閉:専用ハンドルを用いハンドルの上部を左手で軽く押さえてゆっくりまわす、しめるときはその逆
酸素容器のバルブは使用中全開にしておく
溶解アセチレン容器のバルブは1回転以上あけて使用しない(90度でよい)
圧力調整器の取り扱い方
酸素用の調整器を他のガスに使わない。またほかガス用のも酸素に使わない
調整器のネジ部に油脂類を用いない
油じみた手や手袋で取り扱わない
圧力計の取り扱い方
圧力を抜いても圧力計の指針がゼロに戻らない場合はホースまたは調整器内に圧力が残っている場合があるがガスを全部放出しても指針が戻らない場合は圧力計の故障であるので正確なものと交換する
圧力計は精密にできているのでわずかな衝撃でも破損しやすい
ゴムホース取り扱い
ホースの損傷点検とガス漏れ点検は作業開始時に行う
調整器や吹管などとホースの接続部はホースバンドなどを用いて確実に締め石鹸水などによるガス漏れ点検を行う。
ホースのひび割れたところはテープで修理しただけでは使わない。不良個所を切断して継手を使って連結しホースバンドで占めてからでなければ使用してはならない
ホースやホース継手に油、ペンキを塗ってはならない
ホースに調整器や吹管のホース継手を取り付ける時、ホースの内側を削ったり、熱した丸棒で焼いたりしてはならない
点火および消化手順
吹管のバルブは閉じた状態で酸素、燃料ガスの圧力をそれぞれ所定の圧力まで上げるこの場合アセチレンは0.13MPaを超えないように注意すること
燃料ガスのバルブを1/4~1/3回転程開き所定のライターで点火する
炎の調節は燃料ガス、酸素の順で調整する
作業を終わって消火するときにはまず酸素バルブを閉じ次に燃料ガスのバルブを閉じる
吹管:燃料ガスバルブ 溶断酸素バルブ 予熱酸素バルブ