先日購入したSP2000-SSがどれだけ凄いのかを
それなりに音質に定評のある(ていうか自分が所有してただけという理由ですが)
SONYのNW-WM1Aと比較してみたいと思います。
SP2000とNW-WM1Aを比較
まずは16bit44.1khzのCD音質でのWAVでの比較。
イヤホンはキャンプファイヤーオーディオのアンドロメダ(現行品)で、
リケーブル無しのノーマル仕様です。
NW-WM1Aでまず聴いてみると?
流石というか10万を超えるプレイヤーだけあって
この音質に不満を言う人がこの世に何人いるだろう?ってくらいに
高音質です。
続いて同じ音源をSP2000で聴いてみます。
すると...
一聴して「あれ?」そんなに違わない?
一瞬オカシイな!こんなはずでは!・・・と思った瞬間でした。
音数が多くなるにつれてまるでスケールが違うかのように左右、上下に
「ぶわっ!」と音が広がったと思ったら中心や斜め上、斜め下あたりの
重なっていた音まですべて聴き取れてしまうではありませんか!
テレビで例えるならNW-WM1Aのほうは43インチ、
SP2000は80インチ超えのフラッグシップモデル(もう8K?)みたいな感じです。
解像度の比較
先述しましたが、中心で重なっている音が分離して聴こえることで
今までそういうものだったと認識していた楽曲に新たな発見が出来ました。
一応断っておきますが、なにもNW-WM1Aが良くないわけではなく、
SP2000が良すぎるということです。
それと同時にNW-WM1AはやはりSONYらしい音作りをされているということも
分かってしまいました。
原音忠実性
続いて原音の忠実性についてです。
先ほどのSONYらしい音作りというのは決して悪いものではありません。
なんていうか、ほんの少しデフォルメされているのが今回の比較で
わかってしまいました。
気持ち中心寄りで、少しだけデジタル臭く高解像度、
これはSONYの補正技術の賜物なのかもしれませんが、
こうしたチューニングは本当に素晴らしいものがある反面、
今回SP2000と比較することで分かりやすいくらいに分かってしまいました。
SP2000のほうが自然で原音忠実性は高いと私は感じましたね。
ハイレゾで比較してみる
続いてハイレゾ音源でSP2000とNW-WM1Aを比較してみます。
印象は大体一緒ですね。
NW-WN1Aも解像度では貢献していますが、中心に寄りがちで
小さい箱の中で鳴っているという印象。
それに対して、SP2000のハイレゾ再生は度肝を抜かれました。
16bit44.1khzの時よりもレンジが更に拡大して、更に上下左右に音が広がっている
と思っていたら、ありえることなのかありえないことなのか、
曲によってですが、180°の角度より後ろからも音が鳴っているように
聴こえるときがあるんです。
サラウンドじゃないんだけどサラウンドっぽいというか...とにかく凄い。。。
音の透明感も更にクリアで素晴らしいものになります。
前述してますがNW-WM1Aは普通のWAVとハイレゾの境目が
少しわかりにくいというか、
CD音源がハイレゾ風にアップスケーリングされてるようなのですが
SP2000はWAVとハイレゾに明確な違いが出るのがハッキリと分かります。
空間が一段と晴れ渡ったような感覚となり、
上下左右奥行と3Dにレンジが拡大します。
ハイレゾの解像度は更に違う?
NW-WM1Aで気が付かなかった音があったのは確かですが、
それ以外にも微かにしか聞こえない何十にも重なったコーラスや
微妙にベンド(歪み)させている音を発見したりで、
SP2000はハイレゾになると更に本領を発揮するようです。
まとめ
NW-WM1Aでも十分な音質なのですが、SP2000と比較してしまうと
空間表現、解像度、原音忠実性etc...かなりの音質に差があることがわかりました。
(ていうかもともと比べてはならない価格差...)
それに私のイヤホンは、さほど音場が広くないと言われている
CAのアンドロメダで、なのです。
これにはSP2000がアンドロメダの良さを更に引き出してくれたように思います。
しかし
これがもっと相性の良さそうなハイエンドイヤホンだった場合は??
更に音場の広いイヤホンで聴いた場合の空間表現は如何に!?
今回はアンドロメダのノーマル(リケーブル無し)だったけど、
バランス接続のときはもっと変わるのかな?
(SP2000のバランスは2.5mmのようでして、現在未所有です)
ということで
またバランス接続で聴けたときはレビューしたいと思います。
あ、そういえば良いクロックを搭載した機器で音楽を聴いた時って、
なぜか聴きなれてるはずなのに、よりゆったりしたテンポに
聴こえるっていわれてますけど、このSP2000もそれ、実感できますよ。